01 / 記憶
答えは残る。 結果は戻らない。
ほとんどのシステムは、問いと答えしか覚えていない。その答えで何を決め、どうなったのか。結果まで一つの記録にする。
この仕組みを体験する結果まで、覚えておく。
01 / 記憶
スクロールで進み、操作で確かめる。
0194%、と答えた。
経営会議で、エージェントが先月の納期遵守率を答えた。記録に残っているのは、問いと答えだけだ。
その答えで何を決め、どうなったのか。どこにも書かれていない。
02一つの仕事に、五つの記録。
問い、依拠した定義、答え、それで決めたこと、その後の結果。散らばった記録を、一つの仕事として集める。
- R-01 · 問い「先月の納期遵守率は?」
- R-02 · 定義工場の回答日で数える指標
- R-03 · 答え94%
- R-04 · 決定短納期の大口受注を受ける
- R-05 · 結果受注の一部が、客先の希望日に遅れた
03記録を、仕事の順につなぐ。
問いから定義、答え、決定、結果へ。ほとんどのシステムで欠けているのは、決定から結果への線だ。そして結果から問いへ戻る道もない。
- L-01 · 問い → 定義R-01 · 「先月の納期遵守率は?」
- L-02 · 定義 → 答えR-02 · 工場の回答日で数える指標
- L-03 · 答え → 決定R-03 · 94%
- L-04 · 決定 → 結果R-04 · 短納期の大口受注を受けるふだん欠けている
04その後、どうなったのか。
受注の結果を開いて、問いまでつなぎ戻す。
R-05 · 結果
受注の一部が、客先の希望日に遅れた
客先は希望日で問い、答えは工場の回答日で数えていた。
客先の希望日で数えると、先月は79%だった。
修正(営業部長):この問いは、客先の希望日で答える。
結果が問いまで戻り、輪が閉じた。
05結果を知っている記憶が、検証の基準になる。
閉じた輪は、一つの記憶になる。次に同じ問いが来たとき、どの定義で答えるべきかが分かっている。この記憶を、検証へ渡す。
結果はまだ開いていない。輪は閉じていない。 先に開く
結果が戻って、 はじめて次が良くなる。
設計原則
問いと答えを残すだけでは、システムは良くならない。行動、決定、結果、修正を一つの記録にする。結果が戻ってくる道筋を、最初から設計しておく。
一つの問いと一つの決定だけを扱う、架空の限定的な例です。実際の仕事では結果が戻るまでに時間がかかり、途中で記録が途切れます。
